ヘナとキューティクルの関係

1. ヘナはキューティクルを「開かない」
化学染料やアルカリカラーと異なり、ヘナは以下の特徴を持ちます。
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アルカリ作用なし
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キューティクルを強制的に開かない
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髪内部に薬剤を押し込まない
そのため、
キューティクルを破壊しない染色・被膜形成が基本挙動です。
2. 実際に起きているキューティクルへの作用
ヘナ施術時、毛髪表面では次の現象が起こります。
① 収れん作用による引き締め
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ローソン色素が
キューティクル表面のケラチンと結合 -
結果として
浮き上がったキューティクルが整列
→ 手触り・ツヤ向上
② 被膜形成(疑似コーティング)
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ヘナ色素が
キューティクル表面に薄い皮膜を形成 -
シリコンのような“滑らかさ”ではなく
硬質で安定した被膜
→ ハリ・コシ増強
3. 「ヘナでキューティクルが修復される」は誤解
重要な整理点です。
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ヘナは
破壊されたキューティクルを再生・修復することはできない -
できるのは
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表面の凹凸を埋める
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浮きを抑える
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見た目と触感を改善
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つまり、
機能的改善 ≠ 構造修復 です。
4. キューティクルタイプ別の向き・不向き
◎ ダメージ毛・エイジング毛
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キューティクルが薄く浮きやすい
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ヘナの被膜・収れん作用が有効
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ツヤ・密度感が出やすい
△ ハイダメージ毛(ブリーチ毛など)
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キューティクル欠損が大きい
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ヘナ被膜が
不均一 → ゴワつきやすい -
事前補修 or 混合施術が必要
5. キューティクル視点での施術ポイント
実践的な注意点です。
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温度管理
→ 冷えると被膜形成が弱くなる -
乾燥させない
→ ペースト乾燥=ムラ・硬化 -
頻度管理
→ 過度な繰り返しは
被膜過多 → 硬さ・絡まりの原因
6. キューティクルを活かすヘナ配合例
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ヘナ単体
→ ハリ・コシ重視 -
ヘナ+アムラ
→ 引き締めすぎ防止・柔軟性 -
ヘナ+オイル少量
→ 被膜の硬さ緩和
